こんにちは、古田工務店です。

“10坪前後の平屋”と聞いて、どんな印象を持ちますか?
「狭すぎない?」
「どうやって暮らすの?」
たしかに4人家族で住むには狭いかもしれませんが、ご夫婦だけの住まいなら、10坪程度の平屋でも設計の工夫次第で驚くほど開放的で快適な住まいを実現できます。

10坪という限られた空間を最大限に活かすポイントは、まず間仕切り壁を極力なくすこと。まずは廊下やホールをなくし、通路部分とLDKを一体化。さらに、平屋の構造を活かして天井を高くとることで、実際の床面積以上の開放感を生み出せます。

どうしても部屋を仕切りたい場合は、ガラス戸がおすすめです。必要な時だけ仕切ることができ、普段は開放しておけば一体的な空間として使えます。ガラス越しに光や視線が通るため、閉めていても狭さを感じにくく、家全体に明るさが行き渡ります。プライバシーを重視するなら、すりガラスの建具にすれば光を入れつつ、視線を遮ることができます。
小屋裏を活用したロフト空間も、LDKとつながりながら、適度な距離を保つにはよい選択。

コンパクトで開放的な空間には、「ほしいものに手が届く」という快適性に加え、「掃除がラク」「冷暖房の効きもよい」などのメリットも。
また、今月上旬には大阪もいよいよ梅雨入りしましたが、家の間仕切りが少ないことは、梅雨時期の換気にも効果的です。空気の流れを遮るものが少ないため、家全体の換気効率が向上し、湿気がこもりにくくなります。
とくに湿気が気になるのは『収納』の中。建具で仕切られたクローゼットや押し入れなどの収納スペースは、空気が滞留し、湿気がこもりやすくなります。
それならいっそ、“しまう”収納から“見せる”収納へ!
美しく整理された本棚や、お気に入りの食器を並べたオープンな棚、衣類を選びやすいオープンな収納スペースなら、空気の流れがよくなり、カビの心配も軽減されます。

小さな平屋は、シンプルに暮らしたい方、家事の負担を減らしたい方、エネルギー効率を重視される方にとって、理想的な住まいの形かもしれません。本当に必要な空間だけで構成された住まいには、大きな家とは別の豊かさがあるのではないでしょうか。

狭小地や変形地など、土地の大きさや形状で平屋をあきらめる前に、一度可能性を探ってみませんか? 限られた条件の中でも、暮らしやすさを最大化する方法は必ず見つかります。
まずは、古田工務店にご相談を!