こんにちは、古田工務店です。

長く続いた低金利の時代に、多くの方が選んできた変動金利型の住宅ローン。毎月の返済額を少しでも抑えられることが魅力でしたが、最近では状況が少しずつ変わってきています。

今年4月から6月にかけて、ある金融機関では住宅ローンの借り換え申し込みが前年同期比で2.5倍になったというデータがあります。
その多くが、変動金利から固定金利への切り替え。背景にあるのは、日本銀行の政策金利引き上げによる将来的な金利上昇への備えです。
政策金利が上がると、銀行の資金調達コストも上がります。そうなれば、変動金利も連動して上昇していく可能性が高まる。固定金利はすでに上昇していますが、それでも「これから先のことを考えたら」と、固定型を選ぶ方が増えているのが現状です。

実際、変動金利で借りている場合、金利が1%上昇すると、3000万円のローンなら毎月の返済額が2万円近く増えることもあります。これが35年続くとなると、家計に与える影響は決して小さくありません。

住宅ローン選びは、保険選びと少し似ているかもしれません。万が一のとき、手元に十分な余裕資金があれば対応できますが、ぎりぎりの返済計画では金利が大きく上がったときに家計への影響が避けられません。変動金利は確かに当初の金利が低いぶん魅力的ですが、将来の金利変動というリスクも一緒に背負うことになるのです。
一方で固定金利は、返済期間中ずっと金利が変わらない安心感があります。多少金利が高くても、「この先ずっとこの金額」という見通しが立てられるのは、長い人生設計のなかで大きな支えになるはず。とくに小さなお子様がいるご家庭では、教育費のピークを迎える時期に金利が上がってしまうリスクを避けられるメリットは大きいですよね。

もちろん、変動金利が必ずしも悪い選択というわけではありません。繰り上げ返済を積極的に行える方や、短期間で完済できる見込みのある方にとっては、低金利の恩恵を最大限受けられる選択肢です。大切なのは、ご自身のライフプランや家計の状況に合わせて、冷静に判断すること。

今の時代は、金利上昇を見越したローン選びが重要になってきています。目先の返済額の安さだけでなく、長期的な視点で家計全体を考えること。それが、安心して暮らせる住まいづくりの第一歩です。

時代の変化とともに、住宅ローンの選び方も変わりつつあります。これから家を建てる皆さんには、少し先の未来も見据えた選択をしていただきたい。そんな思いで、私たちはいつでもご相談をお待ちしています。