寝室でも起こる?ヒートショックの危険

こんにちは。
暖かい日が続いたと思えば、既に冬のような寒さを感じる日もありますね。毎年冬が訪れる度に心配なのがヒートショックです。今回は冬が訪れる前にヒートショックの危険性についてお伝えさせていただきます。
ヒートショックとは?
気づいたらお風呂で倒れていたり、冬場の家庭内での事故にはヒートショックが大きく関わっていると言われています。ヒートショックとは「暖かい部屋から寒い部屋への移動など、温度の急な変化が体に与えるショック」と記載されています。
寒い部屋で血圧が上昇しその状態から暖かいお風呂に浸かると、血管が広がり今度は急激に血圧が低下するのです。想像しただけでも身体に負担が掛かるのが分かりますよね。
危ないのは外よりも家の中?!
実は交通事故死亡者数(3532人・2018年)よりも家庭内の事故で亡くなる人の数は1万4984人と、およそ4倍も多いのは皆さんご存知でしょうか。もちろん警察の取り締まり強化による交通事故の減少も影響していますが、最大の理由は住宅に十分な断熱対策がなされていないということです。でも危ないのは実はお風呂やトイレだけではないんです。
寝室だって危険な場所!!
実は寝室にも急激な温度変化の危険性が潜んでいます。それは布団から出る時です。布団の中の温度は28〜33℃ととても暖かいのに対し、真冬の室温は断熱性の低い建物だと早朝の室温は10℃を下回っているなんてこともあるのです。その差約20℃。お風呂や脱衣場、トイレに寝室までも、古い建物や新築であっても断熱性の低い建物では毎日ヒートショックのリスクを追いながら生活しているということです。
危険な場所をつくらないことが大切
どの場所が安全・危険ではなく、そもそも家の中に危険な場所があること自体をわたしたちは変えていかなければなりません。家の中のどこを歩いても室温にムラがなく、どこにても暖かい。わたしたち古田工務店はそんな家づくりをしています。
最後までお読みいただきありがとうございました。
コラム執筆者 プロフィール

株式会社 古田工務店 専務取締役 古田 智彦
1968年9月25日生まれ、大阪市出身。大学卒業後家業の古田工務店に入社。安心できる家をつくることが工務店の使命と考え「家の力で家族を守る」を家づくりのコンセプトにした住まいの提案を行っている。また、ZEHビルダー登録工務店としてZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)標準化を積極的に取り組み普及を図っている。