こんにちは、古田工務店です。

毎年この時期になると思い出すのが、1995年1月17日に起きた阪神・淡路大震災。
それが今年は、元日から北陸地方で大きな地震に見舞われ、不安の漂う年明けとなりました。

この度の地震により亡くなられた方々のご冥福をお祈りするとともに、被災された皆様に心からお見舞いを申し上げます。

1995年 阪神・淡路大震災
2004年 新潟県中越地震
2011年 東日本大震災
2016年 熊本地震
2018年 北海道単身東部地震
そして今回の、令和6年能登半島地震。

最大震度7を観測した地震が、この30年弱の間に6回。
30年で6回を多いと見るか、少ないと見るか。おそらく、あれだけの被害を目の当たりにして「たったの6回」と考える人は少ないでしょう。

このような大地震に備え、古田工務店では許容応力度計算に基づく耐震等級3に加え、制震性を取り入れています。
制震構造とは地震の揺れをダンパーなどで吸収するもので、ビルやマンション、公共施設などでおもに採用されています。

とくに、上部が大きく揺れやすい高層ビルほど制震の効果は大きいといいますが、最近では一般住宅にも制震性が必要だと考える人が増えています。

建物をガチガチに固めて耐震性能を上げただけでは、揺れが直接建物に伝わってしまうため構造部が損傷しやすく、揺れるたびにダメージが蓄積していきます。
その点、制震性を付加してあげれば、ダンパーによる“遊び”の部分が揺れを吸収してくれるので、構造部が損傷しにくいのです。

今回の地震では大きな揺れが何日間も断続的に続いたそうですが、8年前の熊本地震でも、 28 時間の間に震度7が2回、それ以外にも震度6や5が何度も発生するという繰り返し地震によって被害が拡大したと、問題になりました。

一度の揺れならともかく、こうした繰り返す揺れの場合、耐震性だけでは安全性を確保するに不十分だということが、多くの方々によって認識されたことと思います。

11年後の2035年には、100年に一度といわれる南海トラフが起きるといわれています。
いつ訪れるかわからない巨大地震に備え、私たち1人ひとりができることを、今こそ考えていかなければなりませんね。