こんにちは、古田工務店です。

夏にはあんなに避けていた太陽の日差しが、陽だまりのように心地よく感じられる季節になりました。
色づく紅葉に誘われて、これから行楽に出かける機会も増えてくるのではないでしょうか?
一日の寒暖差が激しい時期ですから、暖かくしてお出かけくださいね。

行楽シーズンから一転、冬になると「寒くて外出したくない」と家にこもりがちになる人が増えてきます。
かといって、家のなかで一日中暖房つけっぱなしというのも、ちょっと無粋ですよね。

パッシブデザインで冬も健康に!

快適性と省エネ性の両立は、家のなかに日差しをうまく取り入れられるかどうかがポイントになってきます。

冬場、北向きの部屋は凍えるように寒いのに、南側の窓から日が差し込むリビングは陽だまりのようにポカポカと暖かい。
そんな経験ありますよね?

実は、この日射熱が活かされるのは、昼間だけではありません。
私たちがつくるのは、冬には外からの冷気の侵入を防ぎ、室内の熱は逃がさない高気密高断熱住宅です。
だから、日中窓から採りこんだ日射熱も外へ逃げることなく、日が落ちたあとまで室内に滞在して、ほんのりとした暖かさを保ってくれます。
時間帯による気温差が小さくなれば、体への負担も少なくなりますし、暖房器具の使用頻度も抑えられますよね。

太陽光といえば、室内を明るく保つ効果もあります。
冬は、一年で最も日が短くなる季節。
たとえばここ大阪市では、8月の平均日照時間が6.2~7.6時間、1月は4.5~4.9時間と、夏と冬で2時間以上も日当たりに差が生まれます。

パッシブデザインで冬も健康に!

ここで注意したいのが、日照時間が少なくなることで引き起こされる、心の不調

最近、なんだか無気力感に襲われるとか、憂鬱な気分になるとか、そんなことありませんか?
これはあなたが怠けているのではなく、『ウインターブルー』に陥っているのかもしれません。

ウインターブルーは『冬季うつ』とも呼ばれる季節性うつの一種で、日照時間が減り、十分な光を浴びにくくなる秋から冬にかけて、体内に必要なホルモン物質が生成されにくくなることから発症します。

ウインターブルーの予防・改善に最も効果的なのは、自然光をしっかり浴びること。

室内照明でもホルモン物質は生成されますが、太陽光の照度にはまったく及びません。
毎日、家の外へ出て日に当たる時間をつくってもよいのですが、できれば家のなかに日差しをうまく取り入れたいですね。

パッシブデザインで冬も健康に!

季節によって変わる太陽高度を考慮し、夏は軒や庇、植栽で過度な日差しをカットし、冬には暖かい日差しを存分に取り込む。
そんなふうに、古田工務店では一年を通して適度な日射が得られるよう、立地条件に合わせて窓を配置しています。

たしかに、暖房をつければ部屋は暖かくなりますし、電気をつければ部屋は明るくなりますが、設備機器に依存した家では、心身ともに健康な暮らしはできません。

冬でもご家族が元気に過ごせるよう、日々の暮らしに太陽光を上手に取り入れてみてくださいね!